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欧風薬膳カレー・冷凍カレーに使用するスパイス         その④「オールスパイス」

欧風薬膳カレー・冷凍カレーに使用するスパイス         その④「オールスパイス」

当店の欧風薬膳カレーに使用するスパイスの中でインパクトを持つオールスパイスは様々な料理にも欠かせないスパイスです。カレー以外にも、ハンバーグに使用すると香りが豊かになって、クッキーなどのお菓子に使用すると味が引き締まり、大人な味になります。ジャマイカではシチューなど煮込み料理にも使用する習慣があるそうです。調味料ではケチャップ・加工食品ではソーセージ・その他ピクルスなどに使用されています。

オールスパイスとは

フトモモ科の植物で、花は白色で果実は緑色から熟すと次第に茶色になります。木の高さは10メートルにまで大きくなるものもあるようです。
オールスパイスはスパイスの中でも歴史が短くて、ヨーロッパに広まり始めたのは16世紀頃からだそうです。わりかしまだ新しいスパイスと言えます。スペインの探検家が中南米で発見したことがきっかけだそうです。
主な原産国はジャマイカとメキシコで、ジャマイカ産が良質とされています。
アジア産のクローブ・シナモン・ナツメグはが入手困難だった時代のアメリカやこれら3つのスパイスが非常に高価で手が出せなかった中世ヨーロッパの間で重宝されていたようです。

風味

「オールスパイス」という名称は、様々なスパイスを調合して作られたブレンドスパイスと思われがちですが、実際はクローブ・シナモン・ナツメグを混ぜたような香りと味で、甘みと少し苦さが混ざったような独特な風味です。日本にはない風味で上記の3つを併せ持つ香りから、和名で【三香子】と呼ばれています。かけすぎたり、使う量が多いと、エグミが増してしまうため、使用する時は加減しながら使うと良いでしょう。本当、様々な料理に使用することのできるオールスパイスですが、その特徴に、あらゆるスパイスに精通する成分【オイゲノール】を含みますので、ナツメグやシナモン、クローブの替わりにも使用することができるのです。とても万能なスパイスと言えますね。

期待される効果・作用

抗菌・防腐効果や消化不良の緩和など。
防腐効果に関しては、マヤ文明の王の遺体に防腐処理としてオールスパイスが使用されていたそうです。

オールスパイスと相性の良い食材 赤身肉や青魚

爽やかな香り、奥深い味わい、ほんのり甘い後味が特徴のオールスパイスは、合わせる食材も甘いものが好相性。味や色が濃い肉や魚と合わせると、スパイスの特性が引き立ち、料理がぐっと奥深い味わいになります。

肉も魚も、淡泊なものはスパイスの味に負けてしまうため、なるべく色が濃くて味の強いものを選べばいいそうです。赤み肉を選び、挽肉なら、鶏挽肉よりも合挽肉のほうが味がなじむと思います。魚は青魚全般とサーモンもおすすめです。

オールスパイスの利用方法(例)簡単サーモンマリネ

①刺身用サーモン又はスモークサーモン(薄くスライス)とサラダ適量

②フレンチドレッシング(油50g・酢25g・塩5g・コショウ適量)又はお好きなドレッシング

③皿に①を盛り付けて②をかけて、オールスパイスをほんの軽く振る。(格段に風味が上がります)

※あればケーパーをかけて出来上がり

オールスパイスの利用方法 (例)簡単じゃがいものスパイシーロースト

①じゃがいもは皮をよく洗い、大きさによりますが、縦4~6等分に切る。

②ボールに①とAオリーブオイル 大さじ1、クミンパウダー 小さじ1/4、オールスパイス 小さじ1/8、塩 小さじ1/4、チリパウダー 適量を加えて和える。

③中火で油を適量に引いて、②を投入して蓋をして、6~7分こまめに混ぜてあげて、箸でジャガイモが通ればできあがり。

※好みで塩をかけてお召し上がりください。

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